
フランスワインのこともう少し知りたいな。



本日はフランスの三大ワイン産地の次に覚えておきたい3つのワイン産地(ローヌ・ロワール・アルザス)について紹介させていただきます。
ローヌ地方


ローヌ地方の地図


ローヌワインの特徴
ローマ時代に交通の要所として栄えたヴィエンヌからアヴィニョンまで広がる一帯がローヌ地方です。ローヌで造られる約80%が赤ワインです。とくに有名なのがシラーで造られる赤ワインとグルナッシュから造れれる赤ワインです。100%シラー、100%グルナッシュというわけではなく、そのほかのブドウ品種もブレンドされて造られるのが主流ですが、まずはこの2つを抑えていればOKです。
ボルドー&ブルゴーニュに比べると、ローヌは伝統に縛られない自由な風土があり、AOCの規範にとらわれない「自然派ワイン」も多く造られています。
有名なAOC
シャトーヌフ・デュ・パプ
14世紀に法王庁がローマからアヴィニョンに移されたときにローマ法王に献上した「法王のワイン」です。シャトーヌフ・デュ・パプとは「法王の新しい城」という意味です。特徴は13品種をブレンドすることが許されているかなり異質なワインです。ローヌ地方で一番有名なワインであり高級なワインですが、手が届く価格帯のものも多くありますので一度は飲んでみたい一品です。
エルミタージュ
エルミタージュとは「隠れ家」の意味で、13世紀に十字軍の隠者がこの地でワイン造りを始めたことが由来しているといわれています。シラーを85%以上使って造られる赤ワインが特に有名です。
タヴェル
日本でも80年代に流行ったロゼワインですので、「タヴェル・ロゼ」という名で知っている人も多いかもしれません。ロゼだけが造られるAOCでグルナッシュ主体で造れれています。フランスの三大ロゼワインの1つでもあります。
ロワール地方


ロワール地方の地図


ロワールワインの特徴
フランス最長のロワール川流域の地方です。古城や庭園、なだらかな丘陵や豊かな田園がどこまでも広がる風光明媚な景観から、「フランスの庭」とも呼ばれている地域です。旅行会社のパンフレットには「ロワールの古城巡りツアー」なども多く掲載されています。日本でいうと京都のような地域です。
ロワールのワインと言ったら「さわやかな白ワイン」です。赤ワインも多く造られているのですが、圧倒的に白ワインが有名な地域です。
ロワールを代表する白ブドウ品種はミュスカデ、シュナンブラン、ソーヴィニヨンブランです。まずはこの3つを把握しておくだけで、ロワールワインは大丈夫です。
有名なAOC
サンセール
非常に有名で人気のある地域です。ソーヴィニヨンブラン100%の白ワインが造られています。赤ワインも造っている地域で赤ワインを造る場合はピノノワール100%で造られます。ソーヴィニヨンブランはフレッシュでシャープな酸味があり、品種の魅力を思いっきり感じられる素晴らしいワインが造られています。
プイィ・フュメ
前述のサンセールと同じくらい知名度と人気がある地域です。プイィ・フィメは川を挟んでサンセールの反対側にある地域です。サンセール同様ソーヴィニヨンブラン100%の白ワインが造られますが、プイィ・フィメでは赤ワインは造られません。プイィ・フィメのソーヴィニヨンブランはサンセールのモノと比べると少しふくよかな印象です。
ヴーヴレ
シュナンブラン100%の白ワインが人気の地域です。少し甘めでフルーティで飲みやすく、普段ワインを飲まない人からも支持を得やすい白ワインです。是非一度お試しください。
ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ
ミュスカデ100%の白ワンが造られます。伝統的にシュールリーという製法で造られます。
シュールリーとは醸造過程で発生した澱を通常であれば取り除くところをそのまま残して、ワインと一緒に寝かせる方法です。コクや旨味を高める目的で行われます。
ロゼ・ダンジュ
ローヌ地方で登場したタヴェル・ロゼと同じくフランスの三大ロゼワインの1つでもあります。お手頃価格のものも多くありますので、ロゼワインが好きな方は一度飲んでみてほしいです。
フランスの三大ロゼワインは、ローヌ地方のタヴェル・ロゼ、ロワール地方のロゼ・ダンジュ、プロヴァンス地方のロゼです。
アルザス地方


アルザス地方の地図


アルザスワインの特徴
ドイツとの国境沿いの非常に寒い地域です。歴史的にドイツ領になったりフランス領になったりを繰り返してきた地域のため、ドイツの文化が色濃く残る地域です。ワインも「ほぼドイツ」なのがアルザスワインの特徴で、ドイツを代表するブドウ品種リースリングから造られる白ワインが有名です。
ボトルもドイツワインでよく用いられているシュッと細長いボトルが用いられています。
終わりに


今回は、フランスの有名なワイン産地、ローヌ、ロワール、アルザスを紹介させていただきました。
今回は以上です。最後までありがとうございました。