アンデス山脈を挟んでチリの東側に位置するアルゼンチンは、昼夜の寒暖差が激しく日照量も確保できるためワイン造りに適した環境です。
標高が高く乾燥した場所にブドウ畑が多くあることも特徴で、乾燥地域のためアンデス山脈からの雪解け水がブドウづくりに利用され、ミネラル豊富なワインが生まれています。また乾燥した気候は病害虫を発生しにくくするため、除草剤等を使わないオーガニックワインも多く手掛けられています。
今回は日本人にはあまりなじみがないワイン大国アルゼンチンについて解説いたします。

アルゼンチンは世界第5位のワイン生産国です。



アルゼンチンってイメージないけど実はワイン大国なんだね!
主要なブドウ品種



アルゼンチンはこの2つの品種をまずは覚えましょう!
マルベック


南西フランスが起源の品種です。フランスではブレンドする際のサポート役が多いのですが、アルゼンチンでは堂々と主役を張っています。
マルベックから造られたワインはブラックベリーやプラム、スミレのような花のアロマがあり、タンニンと酸のバランスが良く、ボティがしっかりした濃厚なワインに仕上がります。
トロンテス


アルゼンチンの固有品種で世界中をみてもほぼアルゼンチンでのみ栽培されております。
白桃やマスカットのような甘く華やかなアロマと、爽やかな酸味と爽快感があり、エスニックや中華などスパイシーな料理などにもよく合います。



世界での生産量の約95%をアルゼンチンで造ってます。他ではウルグアイでわずかに生産されているそうです。
主要なワイン産地


メンドーサ州
フランスのボルドーなどと並ぶ世界10大ワイン首都の1つに認められており、アルゼンチンワインの8割が生産されるメンドーサ州。
メンドーサ州は赤ワインの評価が高くマルベックの産地として有名ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンなども多く造られております。



メンドーサ州はニュージーランドとオーストラリアの栽培面積の合計を上回るほどの大きな産地です。



2016年には世界最優秀ソムリエコンクールも開催されたそうです!
サン・ファン州
アルゼンチン第2のワイン産地です。湿度が低く温暖な気候で、雨も少なく天候にとても恵まれている地域です。
リーズナブルなワインから高級ワインまで造り出されています。
ラ・リオハ州
スペイン宣教師が初めてブドウを植えた地域で、アルゼンチンの中でも長い歴史がある産地です。
リオ・ネグロ州
アルゼンチンの最南端に位置する産地で、冷涼な地域に適したピノ・ノワールやシャルドネなどが栽培されており、近年は高級ワイン産地として注目を集めています。
主要な造り手


ボデガ・ノートン
クリスタルで有名なスワロフスキー社が手掛ける、創業120年のアルゼンチンを代表するワイナリーです。
最新技術の投入を行い高品質なワインを世界に向けて造り続けています。
カイケン
チリで人気のモンテス社がアルゼンチンにて手掛けるワイナリーです。
チリでの経験と技術、アルゼンチンの素晴らしい環境が融合した注目のワイナリーです。
アルゼンチンのオーガニックワイン


アルゼンチンは、病害虫が発生しにくい乾燥地帯である特色を活かし、オーガニックワインも盛んに造られています。
おすすめのオーガニックワインを紹介させていただきます。
終わりに


今回はアルゼンチンワインについて解説いたしました。
今回の記事をきっかけにアルゼンチンワインにも興味を持っていただけたら幸いです。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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