ニュージーランドのワイン。あまり馴染みのない方も多いでしょうか。
実は、ニュージーランドのワインはコスパが良くセンスのあるものが多いのです。
白ワインではソーヴィニョン・ブランが有名で世界最高峰と称賛する人も多くいます。
赤ワインも本場フランスに勝るとも劣らない品質のものも多く、同品質のものがフランスのモノよりも手ごろな価格で流通しています。
今回はそんな魅力的なニュージーランドワインについて紹介させていただきます。
スクリューキャップ99%以上!

ニュージーランドで造られているワインはスクリューキャップを採用しているものが多く、その割合は99%以上になります!
「スクリューキャップのワイン」=「安物のワイン」の印象があるかもしれませんが、そうではありません。ニュージーランドで造られる高級ワインにもスクリューキャップは採用されております。
コルク栓のワインはどうしても不良品が出てしまうケースがありますが、スクリューキャップはそのリスクがほとんどなく合理的です。さらにスクリューキャップは輸入コストなどがかかるコルク栓より安価です。
ワインは瓶中で熟成が進みやすくするために少し空気を通すことが必要とされています。その点がスクリューキャップだと心配ですが、スクリューキャップでも酸素を少し通すため、その点も問題ないとされています。
ワインはコルク栓を抜く時の雰囲気も含めて楽しむものと考える方も多いため、特にヨーロッパの国々では採用があまり進んでいません。しかし合理的に考えるとスクリューキャップの方が良く、ニュージーランドのワイン生産者はそちらに舵を切ったわけです。
ニュージーランドのピノノワール

ニュージーランドの赤ワイン用品種で一番造られているのがピノノワールです。
ほとんどが南島の「セントラル・オタゴ」で栽培されています。「セントラル・オタゴ」は世界最南端のワイン産地のひとつで土壌は極めて固い変成片岩が分布しています。
※変成片岩とは、もともと堆積岩や火成岩であったものが、高温や高圧などの条件にさらされて、鉱物組み合わせや組織が変化したものです。
ピノノワールはフランスのブルゴーニュ原産の品種で、豊富な果実味とエレガントな味わいが特徴です。ニュージーランドは、初めて本家以外で素晴らしいピノノワールを作り上げたと称されています。ピノノワールで造るワインは、主張しすぎない香りやタンニンが特徴で、エレガントな酸味と熟成した果実味が堪能できます。
ピノノワールは赤ワイン特有の濃厚さや渋みが少ない品種なので、濃くて渋いワインが苦手な方も飲みやすい品種です。ワインの味わいはとても軽やかなので、食事も濃いものよりは柔らかいものが合います。
相性のよい料理とおすすめワイン
- ラム肉のソテー
- 牛肉のたたき
- 鴨の南蛮漬け
ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン

ニュージーランドの代表品種とといえばソーヴィニョン・ブランから造られる白ワインです。ニュージーランドの全ワイン生産量の7割以上を占めます。
ニュージーランドの中でも「マールボロ」地区はニュージーランド最大のワイン産地であり、ソーヴィニョン・ブランの銘醸地として世界中に知られています。
ニュージーランドのソーヴィニヨンブランはパッションフルーツのような甘い香りと、アスパラガスや草原のような青っぽいグリーン系の香りが強く感じられます。
ソーヴィニヨンブランの本家であるフランスのロワール地方のものと比べるとやや酸は穏やかで、果実味が豊かなものが多いです。
ペアリングする食事は、ソーヴィニヨンブラン最大の特徴である香りをいかに生かすかがカギです!
相性の良い料理とおすすめワイン
- 白身魚やサーモンのタルタルソース
- アボカドサラダ
- 生ハム&オリーブ
- ボンゴレ
ニュージーランドが誇る高級ワイン「プロヴィダンス」
プロヴィダンスは著名なワイン評論家ステファン・タンザー氏が「ニュージーランドのシャトー・ル・パンだ!」と絶賛したことをきっかけに人気に火が着き、ニュージーランドの高級赤ワインとして確固たる地位を築きました。
2haしかない自社畑で除草剤や化学肥料を使わず丁寧に手摘みされたブドウを使い、発酵は天然酵母のみで行うことで奥深い味わいを引き出しています。
是非とも一度は飲んでみたい逸品です。
おわりに

今回はニュージーランドのワインを紹介させていただきました。
今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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