スペインワイン！産地や品種、おすすめワインや有名な高級ワインを優しく解説

パンダ家イチオシ「スペインワイン」

スペインワインの特徴

スペインは温暖な気候で、肉付きが良くコクのある豊かな赤ワインで有名なワイン生産国です。フルーティーな赤ワインやテンプラニーニョといった地元の品種を使用して長期間樽で熟成させた赤ワインが有名です。

また辛口のスパークリングワインであるカヴァや、シェリーといった酒精強化ワインも有名です。

スペインを代表するブドウ品種

テンプラニーリョ

テンプラニーリョは、中程度の酸味とタンニンを持ち、フルーティーで芳香な香りを放ちます。一般的に、スペインのテンプラニーリョワインは、豊かなフルーツの味わいとしっかりとしたタンニンが特徴で、熟成によって、オーク樽で熟成した場合はバニラやスパイスのニュアンスが加わることもあります。

アイレン

アイレンは、酸味が穏やかで、フレッシュでフルーティーな香りが特徴的です。アルコール度数が低めであることから、軽めのワインとして楽しむことができます。スペインでは、アイレンを単一品種のワインとして楽しむことはあまり一般的ではありませんが、他のブドウ品種とのブレンドワインに使用されることが多いです。

アルバリーニョ

アルバリーニョは、イベリア半島北西部が原産地の白ブドウで、スペインの白ワインを代表する上質な品種とされています。海に近い産地に起源を持ち、特に魚介類との相性が抜群であることから、「海のワイン」とも称されます。

日本人の好みにも適し、和食との相性も良いとされています。近年では、日本国内でのアルバリーニョの栽培も盛んに行われ、ますます注目を集めています。

スペインワインの階級

単一ぶどう畑限定高級ワイン（Vino de Pago）

他とは際立った素晴らしい畑を認定する制度で2003年に採用されました。現在、約20の畑が認定されています。

特選原産地呼称ワイン（D.O.Ca.）

地域の括りとしては最上級ランクです。1988年に制定され現在２か所のみが承認されています。

リオハ

古代ローマ時代からワイン造りが行われてきたスペインの最高の銘醸地として知られています。1991年にはスペインで初めて最高位の格付けであるD.O.Ca.に認定されました。この土地では、主にテンプラニーリョ種を用いて深みのある赤ワインが生産されていますが、同時に白ワイン、ロゼ、スパークリングワインも造られています。歴史あるワイン産地として、多彩な品種とスタイルのワインが楽しめることが特徴です。

プリオラート

プリオラートは、「４人組」と呼ばれる生産者がこの土地を改革し、その成果で品質が急激に向上しました。そして2009年、リオハに次ぐ２番目のD.O.Ca.に認定されました。プリオラートのワインは独自の風味と高い品質で知られ、世界的な評価を受けています。

スペインが誇るトップワイナリー「ベガ・シシリア」

ベガ・シシリアは1868年に設立さたスペインで最も著名なワイナリーの一つです。特に「ウニコ」は、ベガ・シシリアの最高峰とされ、最低10年（樽熟成7年＋瓶熟成3年以上）の熟成を経てリリースされます。テンプラニーニョ、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、マルベックを使った独自のブレンドが特徴です。是非一度スペインの至宝の１本を試してみてください。

スパークリングワイン【カヴァ】について

Cavaカヴァはカタルーニャ語で【洞窟】という意味です。熟成させる洞窟（セラー）に由来しています。
生産のほとんど(95%)がカタルーニャ州で造られており、製造するうえでの規定は以下のように決められています。

シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造っているにもかかわらず、お手軽価格で美味しいスパークリングが飲めるのがカヴァの最大の魅力ではないでしょうか。

安くておいしいスパークリングワインというイメージのカヴァですが、36か月間も熟成させた『カヴァ・デ・パラヘ・カリフィカード』という究極のカヴァも存在します。

※パラヘは【畑】
※カリフィカードは【認定された】

名前の通り、認定された特別な畑でしか収穫されないブドウを使い、なおかつ手摘みであることを条件としています。

その他、以下のような厳しい条件をクリアした生産者に限られるため、現在は9社しか生産していない超プレミアのカヴァになります。

究極のカヴァ「カヴァ・デ・パラヘ・カリフィカード」についても一度試してみてはいかがでしょうか！

酒精強化ワイン【シェリー】について

シェリー酒はスペインで造られている【酒精強化ワイン】です。
※酒精強化ワインとは醸造過程でアルコールを添加することでアルコール度数を高めたワインのことをいいます。

シェリーは地方の名前で、ここで育つブドウは主に『バロミノ』というブドウの品種です。
バロミノはシェリー酒以外には使われない品種です。
その他『モスカテル』という品種は、甘口のシェリー酒を造るときに使われます。
『ペドロ・ヒメネス』も、甘口のシェリー酒を造るときに使われますが、干しブドウにして使うことで極めて甘いシェリー酒を造ることができます。

ストレートで白ワインのように冷やして飲むのがおいしいシェリー酒。辛口から極甘口まで幅広くあるのがシェリー酒の魅力です。辛口から極甘口まで11種類に分けられます。

料理とのマリアージュはオードブルや魚介類を塩味系でさっぱりと仕上げた料理と合います。
他にもシェリー酒は炭酸で割ったり、カクテルにして飲んだりと楽しみ方がたくさんあります。あまり日本では馴染みのないシェリー酒ですが、いろいろな種類があるので一度試してみてはいかがでしょうか！

スペインを代表するワインのつまみ

生ハム

スペインの生ハムは、特にイベリコ種豚から作られるジャモン・イベリコが有名です。このハムは豚の品種、飼育環境、熟成期間にこだわり、風味豊かで脂肪の霜がかかった独特の味わいを持ちます。ハモネスやベリョータなどの種類があり、長い熟成期間が特徴的。シェリー酒やスペインワインとの相性が良く、薄切りにして生で楽しむか、タパスや料理に組み込んで味わうことが一般的です。

パエリア

パエリアは、スペイン発祥の伝統的な料理で、米をベースにシーフードや肉、野菜を炊き込んだ独特の一品です。サフランを使用し、豊かな風味とカラフルな見た目が特徴です。

アヒージョ

具材をオリーブオイルでじっくりと煮込み、風味豊かなソースで楽しみます。アヒージョはシンプルでありながら濃厚で美味しい味わいが特徴で、スペイン全土で愛されています。一般的にはパンと一緒に食べ、そのソースを堪能することが楽しみの一つです。

バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキは、スペイン・バスク地方発祥の伝統的なデザートで、クリーミーで焦がしキャラメル風味が特徴。フィリングはクリームチーズを主成分にし、表面はキャラメリゼされています。通常、表面が濃い焦げ茶色で、内部はしっとりとした食感が楽しむことができ、バスク地方のゴースト（魅了された）チーズケーキとも呼ばれ、世界中で愛されています。

マンチェゴ

マンチェゴは、スペインのラ・マンチャ地方発祥で、スペイン文学「ドン・キホーテ」にも登場するスペインで一番有名なチーズです。乾燥した環境で生産され、白い外皮を持ち、中は淡い黄色で緻密な質感。独特のドライフルーツ風味とナッツのような香りがあり、時折塩気も感じられます。スペイン料理やワインとの相性が良く、国際的にも高く評価され、チーズ愛好者にとっては欠かせない美味しさを提供します。

まとめ

今回の記事を参考にスペインワインについても好きになっていただけたら幸いです。