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夏にぴったり!スパークリングワインの特徴とおすすめを紹介

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りえパンダ

暑い日は、キリっと冷えたスパークリングを飲んでリフレッシュしたいな!

夫パンダ

今回は、夏にぴったりなスパークリングワインについて解説します。

目次

スパークリングワインとは

スパークリングワインは、炭酸ガスを含んだ泡立つワインのことです。厳密には、炭酸ガスの圧力が3気圧以上のワインを指します。圧力が1〜2.5気圧のワインはセミスパークリングワイン(弱発泡性ワイン)と呼ばれ、1気圧未満の場合は微発泡と言われます。

一部の方々は、発泡性のワインを一般的に「シャンパン」と呼んでいることがありますが、実際にはシャンパンはスパークリングワインの中の一種です。シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で特別な製法で造られたもののみがシャンパンとして認められています。その他にも、スプマンテやカヴァなど、さまざまな種類のスパークリングワインが存在します。

また、発泡性のワインに対して通常のワインは「スティルワイン」と呼ばれます。スティルワインは泡立たず、炭酸ガスを含んでいません。

スパークリングワインの歴史

諸説ありますが、16世紀頃からフランスの南仏ラングドック地方ではすでにスパークリングワインが作られていたとされています。その製法は、17世紀にフランスのシャンパーニュ地方の修道士であるドン・ピエール・ペリニヨンによって確立されました。彼の名前から名付けられた高級シャンパンであるドンペリでも知られています。

日本人が初めてスパークリングワインに出会ったのは、江戸時代でした。嘉永6年(1853年)に黒船が浦賀に来航した際、幕府の役人が異国船に乗り込んだとき、浦賀奉行の香山栄左衛門らによってフランス産のシャンパーニュが振る舞われたという記録が残っています。

明治時代初期の鹿鳴館の夜会では、既に最高級のシャンパンが楽しまれていました。ただし、一般の人々に普及するまでには時間がかかりました。1980年代後半から90年ごろのバブル期に、日本が経済的に好景気となり、モエ・エ・シャンドンの「ドン・ペリニヨン」をはじめとするラグジュアリーなお酒が象徴として注目を浴びるようになりました。これにより、スパークリングワインが一般に広まっていきました。

スパークリングワインの選び方

製造法

トラディショナル方式

この方法は、シャンパーニュ地方で生まれた伝統的な製法です。最初に基本ワインを作り、瓶詰めします。その後、二次発酵を起こすために瓶の中で糖分と酵母を加え、瓶栓で密封します。酵母が糖分を分解する過程で二酸化炭素が発生し、炭酸ガスがワインに溶け込んで泡を生み出します。

シャルマ方式

大きなタンクを使い効率的に生産する方式です。基本ワインを作り、密閉されたタンクに移します。糖分と酵母を添加し、二次発酵が行われます。タンク内の圧力により、炭酸ガスがワインに溶け込んで泡を生み出します。その後、不純物を除去し、ワインをボトルに詰めます。

カーボネーション方式

カーボネーション方式は、より簡易な方法でスパークリングワインを作ります。基本ワインに炭酸ガスを注入することで、泡を生み出します。一般的に、大量生産されるリーズナブルなスパークリングワインに使用されます。

糖度

ブリュット(Brut)

最も一般的な糖度のカテゴリーであり、ほとんど甘みを感じさせません。糖分の含有量はごくわずかで、ドライな口当たりを持ちます。多くのスパークリングワインがこのカテゴリーに分類されます。

エクストラブリュット(Extra Brut)

エクストラブリュットは、ブリュットよりさらに辛口にしたスタイルのスパークリングワインです。ほとんど甘みを感じることはありません。糖分はごくわずかで、酸味が際立っています。シャンパンなどの高級なスパークリングワインで見られることがあります。

ドゥミ・セック(Demi Sec)

やや甘いスパークリングワインです。糖分の含有量が高く、フルーティーでまろやかな味わいを持ちます。デザートに合わせるのに適しています。

ドゥー(Deux)

スパークリングワインの中で最も甘いタイプです。明確な甘さを感じることができます。現在、辛口ワインが主流となっており、そのために「ドゥー」のワインは作られる量も少なく、なかなか手に入りにくいです。しかし、その希少性ゆえに、特別なひとときを楽しむ際にはぜひ試してみてください。甘さが特徴のスパークリングワインの楽しみ方を堪能できます。

種類

最もポピュラーなのが白タイプ。爽やかな酸味とフルーティーな香りが特徴です。軽やかで華やかな味わいがあり、シーフードや軽めの料理と相性が良いです。さっぱりとした口当たりで、飲みやすく楽しめます。

ロゼ

ロゼスパークリングワインは、赤と白のワインの要素を組み合わせたもので、ピンク色の美しい見た目が特徴です。果実の風味と華やかな香りがあり、ほんのりとした甘さが感じられます。さまざまな料理と相性が良く、特に前菜やデザートにぴったりです。

赤いスパークリングワインの中で最も有名なのはイタリアのランブルスコです。種類はあまり多くありませんが、赤いスパークリングワインは通常の赤ワインの特徴とスパークリングワインの爽やかな泡立ちを組み合わせたものです。豊かな果実味としっかりとしたボディが特徴で、肉料理や濃い味わいの料理によく合います。

各国で造られるスパークリングワインの種類

フランス

フランスのスパークリングワインは、世界的に有名な高品質なワインです。その中でも最も有名なのは、シャンパンです。シャンパンは、シャンパーニュ地方で生産され、厳格な基準を満たした特定のブドウ品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)を使用しています。スパークリングワインは、伝統的な方法で造られ、瓶内二次発酵によって炭酸ガスが生成されます。これにより、豊かな泡立ちと華やかな香りが特徴です。フランスのスパークリングワインは、さまざまなスタイルがあり、辛口から甘口まで幅広い味わいが楽しめます。シャンパン以外にも、クレマンなどの地域別のスパークリングワインも人気です。

イタリア

イタリアのスパークリングワインは、その多様性と品質の高さで世界的に知られています。最も有名なイタリアンスパークリングワインはプロセッコで、主にヴェネト地方で生産されています。プロセッコはフレッシュでフルーティーな味わいと軽やかな泡立ちが特徴であり、手頃な価格帯でも楽しめます。また、アスティモスカート・ダスティなどのモスカート系スパークリングワインも人気があります。これらは甘口でフルーティーな味わいが特徴であり、デザートワインとしても愛されています。また、フランチャコルタはイタリア版シャンパンとも呼ばれ、厳格な製法で造られる高品質なスパークリングワインです。

スペイン

スペインのスパークリングワインは、質の高さと手頃な価格帯が魅力であり最も有名なスペインのスパークリングワインは、カヴァです。カヴァはカタルーニャ地方を中心に生産され、シャンパンと同じく瓶内二次発酵によって作られます。カヴァはクラシックなスタイルのスパークリングワインであり、さわやかな酸味、微細な泡立ち、リンゴやシトラスのフルーティーなアロマが特徴です。また、スペインではクラレットと呼ばれるロゼスパークリングワインも人気です。クラレットは果実味豊かで華やかな香りがあり、軽快な口当たりが魅力です。

ドイツ

ドイツのスパークリングワインにおいて、高品質なカテゴリに分類されるものは「ゼクト」と呼ばれます。ゼクトは異なるワインをブレンドしたベースワインを使用し、アルコール度数10%以上で3.5気圧以上の圧力で発酵させます。品種は主にリースリングやピノ・ノワール、シャルドネなどが使用されますが、近年はエルプリングという土着品種が注目されており、酸味が強くフルーティーで爽やかな味わいに特徴があります。ドイツではスパークリングワインの消費が世界一で、幅広い価格帯の製品があります。国内では安価なゼクトが人気ですが、海外に輸出されるものは高品質で個性豊かなものが多く、普段とは違ったスパークリングワインを楽しみたい人に人気です。

南アフリカ

南アフリカのスパークリングワインは、高品質で本格的な造りが特徴であり、シャンパーニュを追随するものもあります。南アフリカでは瓶内二次発酵方式で作成されたスパークリングワインを「キャップ・クラシック」と呼び、その品質は世界中のワインラヴァーに認められています。ブドウ品種は主にピノ・ノワールやシャルドネを使用しています。南アフリカのワイン産地は、温暖な地中海性気候のエリアから冷涼な地域まで広がっており、優れた酸を持つブドウを育てる条件が整っています。南アフリカ産のスパークリングワインはまだ日本では数が少ないですが、その品質は確かであり、他の上質なスパークリングワインと比肩するものです。代表的な銘柄として、シモンシッヒ・エステートの「カーヴス・ヴォンケル」があり、南アフリカで最初に瓶内二次発酵方式で造られたワインです。南アフリカのスパークリングワインは、その高品質と評価が根強く、ぜひ飲み比べてみる価値があります。

日本

日本のスパークリングワインは、繊細でフレッシュな味わいや心地良い酸味が特徴であり、豊かな果実の風味を楽しむことができます。近年、日本のスパークリングワインは国外でも注目を集めており、その品質と独自性が高く評価されています。多くのワイナリーが品質向上に努めており、日本のスパークリングワインの魅力はますます広まっています。

スパークリングワインの飲み方

温度

スパークリングワインは、しっかりと冷やして飲むと、泡立ちや酸味が爽やかに感じられ、美味しく楽しめます。適切な冷えた温度は4〜6℃です。ワインクーラーに氷を入れて冷やしておくと、見た目からも特別な雰囲気が漂います。

ただし、シャンパンなど香りの強いスパークリングワインは、冷やしすぎると香りが失われてしまうので、やや高めの8℃くらいで飲むのがおすすめです。これにより、香りも楽しむことができます。

グラス

適切なグラスは香りや泡立ちを最大限に引き出し、味わいをより楽しむために役立ちます。

一般的に使用されるスパークリングワイン用のグラスは、フルートグラスとワイングラスの2種類です。フルートグラスは細長い形状で、泡立ちをよく保ちながら香りを集中させます。泡の上昇を促進し、華やかな香りを楽しむことができます。一方、ワイングラスは広がりのあるボウルとくびれた口が特徴で、より広範な香りを楽しむことができます。

どちらのグラスを選ぶかは個人の好みによりますが、一般的にはフルートグラスがより適しているとされています。しかし、より豊かな香りを楽しみたい場合にはワイングラスも良い選択肢です。

また、グラスを選ぶ際には素材にも注目しましょう。クリスタルグラスや薄手のグラスは、より細かな泡立ちと洗練された香りを引き出します。ただし、耐久性や価格面も考慮する必要があります。

保存法

すぐに飲む場合は、開栓前のスパークリングワインは冷蔵庫に保管しましょう。ワインセラーは熟成させるために使用します。冷蔵庫に保管する際は、できるだけ揺らさずにボトルを立てた状態にしましょう。

開栓したスパークリングワインが残った場合は、「シャンパンストッパー」と呼ばれる専用の栓を使用しましょう。これは炭酸の減少を防ぐために作られており、数日間美味しさを保つことができます。冷蔵庫に入れる際も、ボトルを立てたまま振動を与えないようにしましょう。これらの方法を守ることで、スパークリングワインをより長く美味しく楽しむことができます。

おわりに

今回は夏にぴったり、スパークリングワインについて解説させていただきました。炭酸の爽快な刺激と華やかな香りが、夏の思い出に彩りを添えてくれることでしょう。ぜひ、お気に入りのスパークリングワインを選び、夏の特別なひとときをお楽しみください。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

ワインを飲む量は年間350本。
IT系会社勤務、ワインを学び続ける2児のパパ。
【保有資格】
・日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
・日本ソムリエ協会認定ワイン検定講師

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