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チーズとチーズの相性を考える~ペアリングの基本とは

チーズとワインは、永遠の恋人です。チーズはワインをよりおいしくしてくれるものですし、ワインはチーズをより豊かにしてくれるものでもあります。
基本的にはペアリングには明確な「正解」はなく、自分が楽しく食べられるものであればそれの組み合わせがベストです。100人のうちの99人が「このチーズにはこのワインは合わない」と言っていたとしても、あなた自身が「それでも自分は、このチーズとこのワインを合わせるのが好きだ」と思うのであればそれが正解です。また、チーズもワインも無数に数があるため、そのすべての組み合わせを試すことは不可能です。

ただそれでも、「できれば合うもの選びたい」「一応の指針が欲しい」という人も多いことでしょう。
そこでここでは、チーズとワインの組み合わせの基本をお教えしていきます。

目次

まずは基本を抑えよう

まずは、ワインとチーズの組み合わせの基本をお伝えします。
その基本とは、

  1. 産地が同じものを選ぶ
  2. 熟成期間で選ぶ
  3. 味わいで選ぶ

それぞれ解説していきます。

産地が同じものを選ぶ

チーズとワインの相性を考えて選ぶとき、もっとも難易度が低い選び方がこの「産地が同じチーズとワインを選ぶ」という方法です。たとえばイタリア生まれのチーズと、イタリア生まれのワインを組み合わせる……などのようなかたちです。なおフランスやイタリアなどは、チーズの名産地であると同時にワインの名産地でもありますから、もっとこだわりたい!ということであれば、さらに「地方」で選定をしてもいいかもしれません。

これはチーズに限ったことではありませんが、ワインはそこで生まれた料理・食材ともっともよく調和します。そのため、同じ産地のワインとチーズを選べば、少なくとも失敗はしにくいかと思われます。

またすでに述べたように、この選び方はもっとも難易度が低いものです。ワインは必ずどこの国で生まれたものかが書かれていますし、チーズも同様の記載があります。ソムリエなどに聞いて選ぶのもよいのですが、初心者さん1人で選ばなければならないときでもこの方法ならば迷うこともありません。

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熟成期間で選ぶ

チーズとワインの相性を、熟成期間で選ぶのもひとつの方法です。若くフレッシュなワインには、同じように若く熟成期間の短いチーズを選ぶようにするのです。

一概に言い切ることはできませんが、チーズは熟成期間が長ければ長くなるほどコクが深くなり、濃厚な味わいになっていきます。そしてこのコクが深く濃厚な味わいになったものは、多くの場合、作られてから長い時間が経ったワインとよく合います。
「若く軽いチーズには、若く軽いワインを」「濃厚で重いワインには、濃厚でコクのあるチーズを」とする考え方に基づき選ぶ選び方だといえるでしょう。

ただこの方法は、1に比べると少し難易度が高いといえます。
なぜならチーズには「〇か月熟成」と書かれているものと書かれていないものがありますし、ワインにも「〇年(に収穫されたブドウを使ったワインです)」と書かれているものもあれば、「NV(ノン・ヴィンテージ。年が書かれていないもの)」もあるからです。
そのうえ、よりきちんと合わせたいと考えるのであれば、熟成期間だけでなく、「それぞれのチーズの特徴」「それぞれのワインの特徴」も把握しておかなければなりません。

味わいで選ぶ

「味わいでチーズとワインの相性を選ぶこと」はごく当たり前のことであり、チーズとワインのペアリングを考えるときには必ず出てくる選び方だといえます。
塩味の強いチーズには塩味の強いワインを合わせ、酸味の強いチーズには酸味の強いワインを合わせ、脂肪分の強い濃厚なチーズには渋くて重みのあるワインを合わせる……といった工夫です。また、あえて強烈な塩味を持つチーズ(ブルーチーズなど)に、貴腐ワイン(非常に強い甘みを持つワイン)という対極の味わいを持つワインを合わせるというやり方もできます。

この方法はチーズとワインの合わせ方を考えるうえでの基本であり、またチーズとワインの特色をよく踏まえた選び方であるともいえます。

ただ、この「基本の選び方」は、基本であると同時に非常に難しい方法でもあるといえまず。なぜなら、チーズとワインの味わいをある程度把握しておくことが必須だからです。現在では小さな説明文を付けた状態でチーズやワインを販売しているところは珍しくありませんし、ソムリエやC.P.A(コムラード・オブ・チーズ。チーズの資格のこと)を持っている人がいる売り場もあります。このような売り場で選ぶのであれば、この選び方をするのも難しくはないでしょう。
しかし、まったく手がかりのないお店もあります。特にスーパーなどで買い求める場合は、チーズに関する説明文はないことが多く、個人の知識が問われます。

このようなことから、この方法は3つの選び方のなかでもっとも難易度が高い方法だといえるでしょう。

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上記を踏まえたうえで学んでいこう、それぞれのチーズに合うワインとは

上記の基本を押さえたうえで、ここからは「それぞれのチーズに合うワイン」について模索していきましょう。
すでに述べた通り、チーズには異なる個性があり、異なる生まれ故郷があり、異なる熟成期間があります。そのため、下記で述べるのは明確な「正解」ではありません。ただそれでも、これを押さえておくことで、チーズとワインを合わせやすくなるのは確かです。

セミハードチーズ/ハードチーズ

非常に多くの種類を持つセミハードチーズ・ハードチーズは、チーズの個性をある程度踏まえて選びたいものです。また、熟成期間によって硬さや食感も大きく異なります。
比較的熟成期間が短い柔らかい味わいのものならば、白ワインとよく合うでしょう。反対に熟成がよく進んだ濃厚なチーズならば赤ワインがよく合います。

ただ、このセミハードチーズ・ハードチーズはたしかに「ある程度個性を知る必要がある」「熟成期間を考えて選びたいもの」ではありますが。たとえこれを外したとしても、いわゆる「大失敗」にはなりにくいチーズではあります。
チーズ自体のクセも少ないため、合わせるワインを選びやすいチーズだといえるでしょう。

フレッシュチーズ

熟成をさせないフレッシュチーズは、非常に軽く、あっさりとしています。鮮やかな酸味を持つものが多く、さっぱりとした食感に仕上がります。
このような個性を持つフレッシュチーズに合わせるのであれば、スパークリングワインがもっとも適当でしょう。また、若い白ワインなどと合わせても軽く楽しめます。特に夏にはこの組み合わせがおすすめです。

反面、濃厚で渋い赤ワインとは相性はよくありません。チーズの方が負けてしまうからです。赤ワインと合わせるのであれば、ワインは軽いものを選ぶようにするのが基本です。

白カビチーズ

もっとも汎用性の高い白カビチーズは、ワインと非常に合わせやすいチーズだといえます。スパークリングワインとも白ワインとも赤ワインとも調和できるポテンシャルを持っているため、チーズとワインのペアリングを初めて試してみる、という人にもおすすめです。

なお白カビチーズに合わせるブドウの品種としては「シャルドネがいい」とよく言われます。ただシャルドネは生産地のテロワールの影響を非常に強く受けるもので、作られた土地によって味わいが大きく変わるブドウでもあります。そのためシャルドネと白カビチーズを組み合わせるのであれば、「そのワインが作られた国の白カビチーズ」を選ぶことをおすすめします。

ブルーチーズ

強い塩味を持つ青カビチーズには、赤ワインが最高によく合います。チーズとワインの相性を味で選ぶときは、まずはこの組み合わせから試してみるとよいでしょう。濃厚な赤ワインと合わせても良いものですし、果実感を強く感じさせる赤ワインと合わせてもよいものです。

また、すでに上で述べた通り、ブルーチーズは貴腐ワインなどとも非常によく合います。ブルーチーズにはちみつをたらして食べる方法もありますが、「塩味と刺激の強いブルーチーズに、あえて甘い味わいを合わせること」もまた、ペアリングの基本の考え方だといえるでしょう。

シェーブルチーズ

羊の乳から作られるシェーブルチーズは、牛乳で作るチーズとはまた異なった味わいを持ちます。香りや味、形が個性的なものが多く、熟成の進み具合によって表情を大きく変える種類でもあります。

シェーブルチーズに合うワインを考えているならば、白ワインが定番です。特に、青い酸味のあるソーヴィニヨン・ブランは、同じように酸味をまとうことの多いシェーブルチーズによく合います。
スパークリングワインに関しては、評価が分かれます。「合わない」とする専門家もいる一方で、「ワインの持つ軽やかな炭酸が、シェーブルの酸味とよく合う」とする専門家もいます。個人的にはおすすめの組み合わせではあるので、一度試してみてください。

ウォッシュチーズ

もっとも個性的で、濃厚で、強い香りを持つウォッシュチーズと合わせるならば、やはり赤ワインがおすすめです。赤ワインはウォッシュチーズとの相性が非常によく、果実感の強いものからタンニンがよくきいたものまで、自由にチョイスできます。

ウォッシュチーズはそれ自体が非常に濃厚で個性が強いので、スパークリングワインと合わせようとするとなかなか苦慮するでしょう。
ただし白ワインならば、深さとコクのあるものを選べば調和させられるかもしれません。

まとめ

チーズとワインの組み合わせは無数にあります。またすでに述べたように、チーズとワインの組み合わせには絶対的な正解はありません。ただそれでも、「基本の選び方」「失敗しにくい組み合わせ」を知っておくことで、よりチーズとワインが選びやすくなるのはたしかです。

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