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イタリアワイン!有名産地の特徴や代表品種、おすすめワインを優しく解説
目次
パンダ家イチオシ「イタリアワイン」
イタリアワインの概要
古代ローマ時代には「エノトリアテルス」(ワインの大地)と呼ばれ、ワイン造りにおいて卓越した大地とすでに認知されていたイタリア。現代でもその伝統が受け継がれ、20あるすべての州でワイン造りがおこなわれ、それぞれの土地で特有のワインが生み出されています。
夫パンダ
今回は各地域の観光地とワインの見どころをご紹介していきます。どのエリアも独自の魅力があり、素晴らしいワイン体験が待っていますのでぜひ一緒に楽しみましょう。
イタリアワイン好きだから楽しみ!
高級志向の北部イタリアワイン
北イタリアのワインはアルプス山脈の影響による寒暖差のため、しっかりとした酸味と深い味わいのワインが多く、いわゆる高級ワインが多いのが特徴です。
【北部イタリア①】ロンバルディア州
ミラン(ロンバルディア州の州都)といえば、イタリアファッションの中心地、イタリア経済の拠点となる都市です。
ハイセンスな人々とビジネスマンが行き交うミラノのシンボルといえば、ゴシック様式のドゥオモ。荘厳なドゥオモとイタリアオペラの最高峰スカラ座を結ぶアーケード、ヴィットリオ・エマヌエーレ二世のガッレリアを歩けば、気分はミラネーゼ(ミラノの人)。
ショッピングした後、モダンなレストランで洗練された料理を楽しみましょう。
ミラノでまず飲みたいのは、スプマンテ(スパークリングワイン)のフランチャコルタ。ロンバルディア州で造られるフランチャコルタは、きめ細かな泡立ちと果実味豊かなアロマが特徴で、なめらかな口当たりです。ビジュアルも美しい映える前菜を食べながら、エレガントなスプマンテを堪能しましょう。
フランチャコルタといえばフランスのシャンパーニュよりも厳格な規定で造られ、世界中のセレブを魅了する高級スパークリングワインです。
【北部イタリア②】ピエモンテ州
おしゃれなレストランで優雅にディナーをするなら、バローロまたはバルバレスコをメイン料理と合わせて、ぜひ飲みたいものです。
バローロとバルバレスコは、ロンバルディア州のお隣ピエモンテ州で造られる偉大な赤ワイン。「王のワイン、ワインの王」として君臨するバローロは重厚で複雑な味わい。一方、「イタリアワインの女王」と称されるバルバレスコは、繊細で奥深い味わいです。
どちらも世界のワイン愛好家を魅了するワインで、贅沢なディナータイムを盛り上げてくれます。
バローロはイタリアを代表する高級赤ワインだね。名前は聞いたことあるぞ!
【北部イタリア③】ヴェネト州
お次は水の都ヴェネツィア(ヴェネト州の州都)へ。ミラノから日帰りできる距離ですが、ワインを楽しみたいなら、ぜひ宿泊してみてください。というのは、ヴェネツィアにはバーカロ文化があるからです。
バーカロとは、気軽にワインを飲みながらおつまみを食べることができるお店のことで、ヴェネツィアにはバーカロがひしめき合っています。バーカロをはしごしながら、歴史あるヴェネツィアの街を歩くのがとにかく楽しい!ヴェネツィアの中心地、サン・マルコ広場を観光したら、さっそくバーカロ巡りに繰り出しましょう。
バーカロでまず飲みたいのは、やっぱりプロセッコ。プロセッコは、ヴェネツィアが州都のヴェネト州で造られているスパークリングワイン。フルーティーな味わいのプロセッコは親しみやすい味わいで、肩肘張らずにいつでも飲むことができます。地元の人たちは朝から飲んでいるくらいです。
プロセッコの次に飲みたいのは、ソアーヴェ。同じくヴェネト州が産地のソアーヴェは、イタリアを代表する白ワインのひとつです。フレッシュな味わいで、心地よい苦味が感じられます。
プロセッコもソアーヴェも、カジュアルなバーカロのおつまみにぴったり。ヴェネツィアは海の都だけあって、魚介類が豊富。バーカロでは、イワシのマリネや小魚のフリットなど、プロセッコやソアーヴェと相性バツグンのおつまみがいっぱいです。ワインもおつまみもリーズナブルなので、いろいろ試してみましょう。
ソアーヴェはリーズナブルで美味しいコスパ白ワイン!
コスパ最高。中部イタリアワイン
イタリア中部のワインは、多様な気候と土壌から生まれバラエティ豊かな味わいが特徴です。
【中部イタリア①】トスカーナ州
ルネッサンス発祥の地フィレンツェ(トスカーナ州の州都)は、観光の見どころが盛りだくさん。数日かけてゆっくり滞在したい街です。花の都と呼ばれるフィレンツェの中心であるドゥオモに圧倒され、イタリア最大の美術館であるウフィツィ美術館で名画を鑑賞したら、肉、肉、肉のグルメを楽しみましょう。
フィレンツェでおいしい魚料理を食べることは難しいので、魚はヴェネツィアでたっぷり食べておき、魚が恋しくならないようにしましょう(笑)。フィレンツェでは、前菜もパスタもメイン料理も、ひたすら肉ですから。
ワインは、とにかくキャンティ。キャンティはトスカーナ州で造られ、イタリアを代表する赤ワインのひとつ。世界でもっとも名が知られているイタリアワインともいわれています。
その味わいといえば、酸味と果実味が特徴。フィレンツェとその南にあるシエナの周辺で造られ、産地が広いため、フルーティーなものからタンニンがしっかりしたものまで味わいはさまざまです。
価格にも幅があるので、予算に合わせて選ぶのもひとつの手。フィレンツェでは、レストランのワインリストにもワインショップの棚にも、キャンティがずらりと並んでいます。
いろいろなキャンティを飲んでみて、お気に入りの1本を見つけるのも楽しいです。どんなキャンティにも名物の肉料理が最高にマリアージュしますので、キャンティと肉料理をぜひ味わいましょう。
【中部イタリア②】ラツィオ州
コロッセオやフォロ・ロマーノを筆頭に、いたるところに遺跡があるローマ(ラツィオ州の州都)。永遠の都という呼び名にふさわしい壮大な街で、もちろんイタリアの首都。カトリックの総本山バチカン市国も含め、イタリア観光には外せないローマ。歴史という言葉をつきつけられるこの地では、ゆっくりと観光をした後に、風情のあるレストランで疲れを癒したいもの。
ローマの名物料理といえば、日本でも大人気のカルボナーラ。また、トマトをベースにしたアマトリチャーナのパスタもローマでよく食べられています。
ローマを州都とするラツィオ州は、主に白ワインの産地です。そのなかでも、親しまれている白ワインといえば、フラスカーティ。さまざまな料理に合わせることができるフードフレンドリーなワインで、カルボナーラやアマトリチャーナのパスタにもぴったり。
同じくローマで飲まれているのが、ユニークな名前で知られるエスト! エスト!! エスト!!! ディ・モンテフィアスコーネ。12世紀、ドイツ人司教がバチカンへの道中、従者においしいワインがある宿に「Est(「ある」の意)」と書くようにと命じ、従者がモンテフィアスコーネの町で非常においしいワインを見つけ「Est! Est!! Est!!!」と書いたという言い伝えはあまりにも有名です。
さわやかな味わいの白ワインで、こちらもカルボナーラやアマトリチャーナのパスタと相性ばっちり。
果実味豊な味わい南部イタリアワイン
温暖な地中海性気候の下で造られたブドウからは、濃厚で果実味豊かなワインが造られます。リーズナブルで陽気な印象のワインが多いです。
【南部イタリア①】カンパニア州
カンパニア州は美しい観光地が広がります。ナポリやポンペイ遺跡、アマルフィ海岸など歴史的で魅力的なスポットが点在。ヴェスヴィオ火山の影響で肥沃な土壌が広がり、ブドウ栽培にも恵まれています。
カンパニア州のワインは、アリアニコ種から造られる深いコクと独特の風味が特徴です。エレガントでフルボディな赤ワイン、特にタウラージは是非とも試してほしい南イタリアを代表する銘醸ワインです。
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また、グレコ・ディ・トゥーフォといった白ワインも印象的で、豊かな果実味とミネラル感が楽しめます。
【南部イタリア②】シチリア州
シチリアは美しい観光地で、歴史的な遺産、壮大な自然、美食が魅力です。
エトナ火山やバレッタの歴史的な街並みなど見どころ満載。ワインにおいては、シチリアは豊かな土壌が生み出す個性的なワインで知られます。
ネロ・ダーヴォラ種が主流で、深い色合いと濃厚な果実味が特徴。シチリアワインは独自の風味で味覚を魅了し、地中海の素晴らしい気候が育むブドウから生まれる極上のワインを楽しめます。
イタリアワインにおすすめのお供
日本で4店しかランクインしていない「世界ピッツァリアランキング」にランクインしている麻布十番本店のお店の渾身のピザです。
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有名フードコーディネータが監修した身体にやさしい牛すじトマト煮込。パンに乗せてブルスケッタ風で食べるのがおすすめ。
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レストランクオリティが自宅で実現できるパスタソース。中身は自分で好きなソースをチョイスできます。
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イタリアの家庭洋菓子。メディアにも多数紹介され販売数は日本一。トッピングと生地のハーモニーを是非実感してみてください。
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濃厚チーズクリームべーすのプレメルケーキ。お子様のいる家庭へのプレゼントにもおすすめです。
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イタリア産エキストラバージンオリーブオイルのセットです。贈り物でも喜ばれそうです。
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まとめ
今回はイタリアのワインを解説させていただきました。
これをきっかけにイタリアワインに興味を持っていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございまいた。
世界のワイン産地を紹介している記事も宜しければご覧ください!
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