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ワインの恋人ナチュラルチーズを解説!初心者向けおすすめリスト

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世界で多くのファンを獲得している「ナチュラルチーズ」には、大きく分けて6つの種類があります。今回はその6つの種類の特徴と代表的な商品を取り上げて紹介させていただきます。

目次

固めで食べやすい「ハード」「セミハード」について

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ナチュラルチーズのなかでももっとも食べやすい種類に分類されるのが、「セミハード・ハードチーズ」です。

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クセが少ないものが多いから、初心者さんにもとっつきやすいチーズだね!

「セミハードチーズ」は水分量が38%~46%のチーズを指し、「ハードチーズ」は水分量が38%以下のものをいいます。ただこの2つは非常に似た性質を持つため、「セミハード・ハードチーズ」としてまとめて語られることが多いといえます。

チェダーチーズ

セミハードチーズの代表例としてまず取り上げたいのが、チェダーチーズです。

チェダーチーズはイギリスで生産されているチーズで、美しいオレンジ色を持っています。世界で一番作られているチーズで、プロセスチーズの原材料としても使われています。

熟成するに従ってバターや木の実を思わせる香りを持ちますが、熟成が浅い段階では比較的軽くて食べやすく、酸味を持っているのが特徴です。

ハードチーズはパルミジャーノ・レッジャーノを取り上げましょう。

パルミジャーノ・レッジャーノ


イタリアで生まれたこのチーズはしばしば、「イタリアチーズの王」とも呼ばれます。日本ではこれをパウダー状にした「パルメザンチーズ」が有名ですが、塊をスライスして食べると結晶化したアミノ酸のシャリシャリとした感覚を味わうことができます。

出荷段階ですでに1年以上熟成されているため、私たちの口に届くパルミジャーノ・レッジャーノは常に凝縮したうまみを持っています。しかしさらに熟成を重ねることで、より濃厚な味わいになっていきます。

賞味期限は短め! 軽い酸味も楽しめるフレッシュチーズ

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「フレッシュチーズ」は、「料理の素材」として使われることの方も多いよね。ティラミスの原材料もフレッシュチーズだよね!

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ほかのナチュラルチーズは熟成を経てからリリースされますが、フレッシュチーズは熟成を経ることなく出荷されます。そのため風味と口当たりが軽いのが特徴です。

ナチュラルチーズは家でもゆっくりと熟成が進んでいくものですしそれに耐えられるものですが、フレッシュチーズの場合は賞味期限が比較的短いという特徴があります。そのため、一度開封したら早めに食べきる方がよいでしょう。

マスカルポーネ

フレッシュチーズのなかでもっとも知名度が高いのは、やはりマスカルポーネでしょう。ティラミスの原材料として使われるもので、非常に滑らかな舌触りと軽い口当たり、穏やかでクセのない酸味を持ちます。

イタリア生まれのこのマスカルポーネチーズは、サラダなどに入れて食べてもおいしく、イタリアの食卓ではよく利用されます。また、もちろんそのまま食べてもおいしいものです。

日本でもおなじみ白カビチーズ、「カビ」ではあるが癖は少なめ

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ナチュラルチーズについての詳しい知識がなくても、カマンベールという名称は聞いたことのある人が多いのではないでしょうか。

カマンベールは、「白カビチーズ」に分類されます。白カビチーズとは表面に白カビを生やしたチーズなのですが、「カビ」という言葉からは連想ができないほど食べやすいのが特徴です。

カマンベール

表面のカビは熟成とともに内部に及んでいきます。熟成した白カビチーズの内側は非常に柔らかくなるため、熟成が進む前と進んだ後ではまた異なる味わいを楽しめるが特徴です。

白カビチーズのなかでもっとも有名なのは、カマンベール・ド・ノルマンディでしょう。

「カマンベール・ド・ノルマンディ」と名乗れるのは、フランス政府によって認められたごく一部のチーズだけです。同じような性質を持っていても、許可がないものは「カマンベール」としか名乗れません。なおこの2つには明確な味の違いがあり、カマンベール・ド・ノルマンディの方が濃厚でコクとうまみが強いという特徴があります。

刺激的な青カビチーズは、ピリっと来る塩味が魅力

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「カビを利用して作るチーズ」は、白カビチーズだけじゃないよね。青カビチーズもカビを利用して作られるチーズだね。

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白カビチーズは表面に白カビを繁殖させて作るものですが、青カビは内部からカビを繁殖させて作ります。白カビチーズよりもはるかに刺激が強く、独特のピリピリした塩味を持つことになります。赤ワインや貴腐ワインと非常に相性の良いチーズであり、中級者向けのチーズだといえるでしょう。

ここでは世界三大青カビチーズと呼ばれるイギリス生まれのスティルトン、フランス生まれのロックフォール、イタリア生まれのゴルゴンゾーラを紹介します。

スティルトン

スティルトンは3つの青カビチーズのなかでも特に塩味が強く、深いコクを持つことで知られています。その特性から、非常に「青カビらしいチーズ」とも形容されます。なお現地イギリスでは、このスティルトンを赤ワインと混ぜ合わせた商品なども売られています。

ロックフォール

ロックフォールは洞窟の中で作られているものであり、「ブルーチーズの王」とも称されるものです。2000年もの長い歴史を持ち、鮮烈でキレ味の鋭い味と、ミルク由来のほんのりとした甘さを持ちます。

ゴルゴンゾーラ

イタリア生まれのゴルゴンゾーラは、塩味の強いゴルゴンゾーラ・ピカンテと、比較的マイルドなゴルゴンゾーラ・ドルチェに分かれます。ゴルゴンゾーラ・ピカンテは強い塩味を持つ中級者~上級者向けのチーズですが、ゴルゴンゾーラ・ドルチェは甘味もあるため青カビ初心者でも食べやすいでしょう。

独特の味わい、牛乳とは違うシェーブルチーズとは

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多くのチーズは羊や牛の乳から作られますが、羊の乳から作られるチーズもあります。それが、シェーブルチーズです。

シェーブルチーズはほかのチーズと異なり、非常に特徴的な外見を持つことが多いチーズだといえます。ピラミッド型や円筒型、葉っぱで撒かれたものなど、その外見のバリエーションは多岐に富んでいます。また、ほかのチーズに比べて小さなものが多かったり、灰をまぶして作られたりしたものがみられるのも、シェーブルチーズの特徴です。

シェーブルチーズは非常にクセが強く、個性豊かな味わいを持ちます。香りも独特で、強い風味を持ちます。

「シェーブルチーズの代表的なもの」を選ぶとすれば、サントモール・ト・トゥーレーヌになるかもしれません。

丸くて長い形にされていて、その表面には灰がまぶされています。さらに特徴的なのはその中身で、真ん中にワラが1本通っているのです。ちなみにこのワラは、崩れやすいシェーブルチーズを支え、空気の通りを良くするためのものだそうです。

サントモール・ト・トゥーレーヌ

中級者以上向け! 癖とインパクトのあるウォッシュチーズは熱心なファンも多い

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最後に取り上げる「ウォッシュチーズ」は、今回紹介してきたナチュラルチーズのカテゴリーのなかでももっとも個性的なカテゴリーです。

ウォッシュチーズは、まずその製法に注目すべきものだといえます。

ウォッシュチーズは、その名前の通り、チーズを塩水やお酒で洗って作っていくチーズです。そうすることでチーズ作りに有益な菌類の繁殖を促し、より高品質なチーズができあがると考えられています。

ウォッシュチーズのもっとも大きな特徴は、その「香り」にあります。湿った表皮からはアルコール臭などが生じ、非常にインパクトがあります。ウォッシュチーズはしばしば「中身のクセはそれほどでもない」といわれますが、この香りの強さから、チーズ好きの人でも「ウォッシュチーズはちょっと苦手」と語る人もいます。

ただ、ウォッシュチーズの持つこの強烈な個性は、多くの人を引き付けてやまないのも事実です。初心者さんには厳しいチーズではありますが、このトクトクな香りとクセ、個性に魅せられて、熱心なウォッシュチーズ愛好家になる人もいます。その意味では、非常に好き嫌いが分かれるタイプのチーズだといえるでしょう。

エポワス

チーズには「王様」と呼ばれるものが数多く存在しますが、ウォッシュチーズの代表例であるエポワスもまた、この称号を冠されたチーズのうちのひとつです。

同種のチーズが存在することでも知られている美食家ブリア・サヴァランによって高く評価されたエポワスは、時の権力者ナポレオンにも愛されました。

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エポワスのその強烈な香りは、「神の御足の香りである」とまでいわれています。

ブランデーと塩水を掛け合わせた液体で表面を洗いながら作られるウォッシュチーズであり、非常に強く強烈な香りと、一度食べたら忘れられないほどの濃厚なコクを持ちます。濃厚なこの味は、やはり生まれ故郷であるフランスの濃厚な赤ワインと掛け合わせることで真価を発揮します。

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